看護師の悩み110番
訪問看護師の一日密着!やりがいを実感する場面を紹介
訪問看護師という仕事は、医療の現場で患者様の生活を直接支える重要な役割を担っています。毎日異なる状況に対応しなければならず、時には予想もしないような出来事に直面することもあります。そんな訪問看護師の一日はどのようなものなのか、そしてどのような場面でやりがいを感じるのかをご紹介します。
朝、訪問看護師の一日は早朝の準備から始まります。今日訪問する患者様の情報を確認し、必要な医療器具や書類をしっかりと準備します。訪問先が自宅であるため、病院とは異なる環境でのケアが求められます。
最初の訪問先は、長年寝たきりの患者様のご自宅です。日々の状態を確認しながら、リハビリのサポートを行います。この時、患者様が少しずつでも体を動かせるようになったり、笑顔を見せてくれる瞬間は大きなやりがいを感じる場面です。
次に訪れるのは、在宅での終末期ケアを受ける患者様のご家庭です。家族とともに患者様の最期をどのように迎えたいかを話し合い、患者様の希望に寄り添ったケアを提供します。患者様やご家族から「ありがとう」の言葉をいただく時、訪問看護師としての使命感とやりがいを深く実感します。
昼食を挟んで午後の訪問では、慢性疾患を持つ高齢者の方を訪れます。服薬管理や健康状態の確認を行いながら、日常生活での不安や疑問に答えます。患者様が「あなたが来てくれると安心する」と言ってくださると、訪問看護師としての役割を果たせていると感じます。
一日の訪問が終わる頃には、患者様の状態を記録し、次回の訪問に備えます。日々の小さな変化や患者様の声が、訪問看護師にとって次のステップへの大切なヒントとなります。
訪問看護師の仕事は、患者様とそのご家族に寄り添うことができる素晴らしい職業です。医療の知識や技術だけでなく、人と人とのつながりを大切にする心が求められます。毎日が新しい発見であり、患者様から学ぶことも多いこの仕事には、計り知れないやりがいがあります。訪問看護師としての一日を通じて、少しでもその魅力をお伝えできれば幸いです。