看護師の悩み110番
【もううんざり…】看護師の人間関係がドロドロになる3つの理由と5つの解決策を紹介
「なぜ看護師の職場は人間関係がひどいんだろう…」
「職場の雰囲気が最悪で毎日息がつまりそう…」
人間関係の悩みはどの職種でもある程度つきものです。しかし、特に病棟看護師の世界では突出して多いような気がしてなりません。
理想的には周りと協力しながら楽しく働きたいですよね?そう思っている方がほとんどのはずなのに、なぜ多くの病棟では心身ともに疲弊するほど人間関係が悪いのでしょうか?
ここでは、病棟看護師の人間関係がドロドロになる理由や、改善するための対策について解説します。現状から解放される選択肢についても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
病棟看護師の人間関係がドロドロになる3つの理由
ここでは、病棟看護師の人間関係がドロドロになる理由について解説していきます。
1.ヒエラルキーが強い職場風土
病棟では医師との上下関係や看護師同士の経験値の違いから、現在でも暗黙のヒエラルキーが色濃く存在します。新人看護師が先輩看護師の厳しい言葉に怯え、理不尽なことでも決して反論できない空気が蔓延している職場は多いでしょう。
モラハラやパワハラの意識が高まってきた昨今でも、指導という名のもとに感情のまま新人看護師に酷い言葉を浴びせている場面は少なくありません。意見を言いにくい職場風土では誰もが我慢するしかなく、ストレスが溜まりやすい状況が続きます。
ヒエラルキーが強い職場では同僚同士の対立や不満も生じやすく、結果的にドロドロした状態になってしまいます。
2.ストレスフルな労働環境
病棟看護師は言わずもがな365日24時間体制。夜勤や残業・休日出勤など過酷なシフトが当たり前で、労働環境は常にストレスフルです。
些細なことでイライラしやすくなるため、同僚とのトラブルは増えがちです。たとえば、ミスが発生した際に責任の押し付け合いや非難が起こりやすく、職場の雰囲気が悪化します。
疲労やストレスが蓄積した状態が続くと同僚への八つ当たりも生まれやすく、お互いの気持ちを理解し合う余裕などありません。結果として人間関係はこじれ、ドロドロした状態が続いてしまいます。
3.人員不足で業務が多忙
多くの病院では、人員不足が深刻な問題です。必要な看護師の数が不足しているため、残ったスタッフが過剰な業務を抱え込むことになります。
業務に追われてしっかり休憩する時間もなく、当然疲労が蓄積されていきます。そのような状況下で余裕がなくなり、些細な行き違いでも険悪な口喧嘩に発展することもあるでしょう。
お互いがイライラしているため人間関係はドロドロの悪循環になり、もはや収集がつかないということになるのです。看護師同士で理解を深め合えば、少しは改善できる余地があるかもしれませんが、抜本的な解決は難しい状況といえるでしょう。
病棟看護師のドロドロした人間関係に対してできる5つの対策
ドロドロした人間関係を少しでも改善する方法はあるのでしょうか?ここでは、自分自身の心の持ち方の工夫や、環境を変えるための対策をご紹介します。
1.人は簡単に変わらないことを理解する
人は長年培った価値観や行動パターンを一朝一夕に変えられません。人間関係を改善するために他人を変えようとしても、さらに大きなストレスを抱えてしまう可能性があります。
自分の期待通りに他人が変わることは稀です。他人を変えようとするのではなく、自分自身の対応方法を工夫する方が効果的です。人はそう簡単に変わらないことを理解し、無駄なストレスを避けた方が心の安定を保てます。
2.適度に距離を置く
ドロドロした人間関係に振り回されないためには、適度に距離を置くことが有効です。
人間関係が悪化する原因のひとつは、過度な親密さや期待によるもの。たとえば、上司と部下がプライベートで親しくなり過ぎると、仕事上の指示に対し反発が生まれがちです。仕事は仕事、プライベートはプライベートの境界線を作ることが大切でしょう。
仕事に集中することを最優先に考えてみてください。職場での過度な親しさや依存関係は、ストレスやトラブルの原因になることが多いです。適度な距離を保つことで冷静な判断が可能になり、自分を守ることにもつながります。
3.自己肯定感を高める
ネガティブな考えに囚われすぎないことが大切です。自分の良いところを認識し、自己肯定感を維持できると、周りの人間関係に一喜一憂しなくなります。自己肯定感が低いと他人の言動に過敏に反応し、ストレスを感じやすくなるため注意が必要です。
たとえば、日々の小さな頑張りや達成したことをほめてみましょう。仕事以外のことでも構いません。自分の良い面に目を向けるクセをつけることがポイントです。
4.上司や人事部に相談する
個人では対処しきれない場合、上司に現状を伝え相談してみるという方法もあります。たとえば、問題のある看護師への注意喚起や、人員配置の見直しなど適切に対応してくれるかもしれません。
しかし、実際には上司自身に問題がある場合や、上司に相談しても動いてもらえない場合もあるでしょう。そのような時は、上層部の人事労務担当者など、別の相談窓口を探すことをおすすめします。書面で状況を正確に説明できれば、前向きな対応が期待できます。
ただし、たとえば相談内容が他のスタッフに漏れ意図しない形で広まり、逆に職場での立場が悪くなるという可能性もあるでしょう。相談する場合はリスクも考慮し、慎重に判断することが大切です。
5. 異動や転職を検討する
自分の努力だけでは改善は不可能だと感じた場合、異動や転職を検討することも一つの対策です。我慢を積み重ねると、自分のメンタルヘルスに問題が起きてしまいます。我慢をした上に、周囲の人に愚痴をこぼすと人間関係はさらに悪化します。
病院を辞めたくないけれど現在の病棟が問題ということならば、異動希望を申し出てみましょう。その際は、自分の希望や適性をしっかりと伝えることが重要です。
一方、病院を離れて転職するという道もあります。看護師という強い資格と病棟経験のキャリアがあれば、数多くの選択肢があるはずです。たとえば、訪問看護などの在宅分野に転職することで、病棟とは異なる新たなキャリアを開拓できるでしょう。
異動や転職を通じて自分に合った職場環境を見つけることで、ドロドロした人間関係から解放される可能性があります。自分自身の健康を大切にすることが何より大切です。適切なタイミングで新しい一歩を踏み出しましょう。
ドロドロの人間関係から解放される訪問看護という選択肢
病棟でのドロドロした人間関係に疲れ果てている方にとって、訪問看護はおすすめの選択肢といえます。おもな理由は以下の3つです。
1.一人で訪問するため、人間関係に巻き込まれにくい
訪問看護は、基本的に一人で患者さまの自宅を訪問します。スタッフ間の煩わしい人間関係や派閥争いに巻き込まれるリスクが大幅に低くなるでしょう。
自分ひとりで判断し行動できるため、人間関係に振り回されることもありません。
2.プライベートな時間を確保しやすい
病棟勤務に比べ、訪問看護はフレキシブルな働き方が可能です。自分の生活リズムに合わせて勤務できるため、プライベートな時間を大切にできます。
他人の目を気にせず移動中の合間などにリフレッシュできるため、仕事の効率もアップするでしょう。
3.自分のペースで患者さまと向き合える
訪問看護では、患者さま一人ひとりにじっくりと向き合い、その人に合わせたケアを提供します。病棟のように常に急かされることもありません。
患者さまとのコミュニケーションを大切にしながら仕事ができるため、看護師としてのやりがいを感じやすいでしょう。人間関係のストレスに労力を費やされることなく、自分のペースで業務に専念できる環境です。
訪問看護には、病棟とは異なる多くの魅力があります。人間関係に疲れ切っているなら、訪問看護への転職を視野に入れてみてはいかがでしょうか?
日野市の訪問看護ステーションスマイルでは、随時見学や問合せを受け付けています。ドロドロした人間関係から解放されて、自分を取り戻すことが大切です。
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