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「仲がいい同僚の退職を知ってショック…」
「ずっと一緒に働けると思ってたのに…」
「自分だけ取り残されたみたいで寂しい…」

年度末の3月は区切りもよく、退職する人が多い時期です。しかし、親しかった同僚が突然退職することを知ってショックを受けているという方もいるでしょう。病院に入職してから共に過ごした時間が終わりを告げるこの時期、漠然とした不安に襲われているという方もいるかもしれません。

ここでは、同僚の退職が寂しく感じる理由や向き合うための方法、新たな選択肢についても解説します。ぜひ最後までご覧ください。

同僚ナースの退職が寂しい3つの理由

仲の良い同僚が退職すると、人はなぜ寂しいと感じるのでしょうか?あらためて理由を考えることで、気持ちも整理されるはずです。おもな理由を見ていきましょう。

1.同僚と共に過ごした時間がよみがえる

同僚の退職を知らされたとき、入職から共に過ごした時間が思い出されて切なくなるという方もいると思います。心理学的には、喪失の悲しみと関連しています。

たとえば、大変だった夜勤を一緒に乗り切ったり、忙しい業務の合間をぬって頭を悩ませ看護研究に取り組んだりした瞬間が生き生きとよみがえります。単なる同僚以上の絆を感じている場合も少なくないでしょう。

長い時間を過ごした同僚が退職すると共有した体験が失われるように思えるため、まるで日常の一部を失ったように感じるのです。このような感情は、寂しさの深さを意味しているといえます。

2.日常だった職場の風景が変化する

職場の同僚は、毎日当たり前のように顔を合わせる関係です。日常だった職場環境が変化すると、わたしたちはぽっかりと穴が開いたような寂しさを感じることがあります。

安心できる環境やルーチンは予測しやすいため、安定した心理状態の維持が可能です。しかし、日常的な環境が失われることで、人は自分の居場所やアイデンティティに疑問を持ち始めることがわかっています。

たとえば、更衣室でのたわいない雑談や休憩時間のコーヒータイムなどは、いつもの生活の一部だったはずです。ちょっとした同僚とのコミュニケーションが一日の良いスタートになっていたり、仕事のストレスが和らいでいたりしていたことは誰しも経験があるでしょう。

親しかった同僚が退職することで小さな日常の風景が失われ、不安な気持ちに囚われてしまいます。

3.同僚とのつながりが喪失する

同僚とのつながりを喪失するときに感じる気持ちは、社会的つながりの喪失にあたります。人は社会的な生き物であり、他者との関わりを通じて安心感や自己価値を感じるからです。

たとえば、対応が難しい患者への関わりで悩んでいたとき、同僚が親身にアドバイスしてくれたことがあったかもしれません。また、業務への不満について愚痴を言い合ってストレスを発散したこともあったでしょう。

同僚の退職によって日常的な支えやお互い共通の理解が失われるため、孤立してしまったように感じるのです。

同僚ナースが退職する寂しさと向き合う3つの方法

同僚が退職する寂しさを乗り越えるためには、どうしたらよいのでしょうか?ここでは、心理学的にも効果のある3つの方法を紹介します。

1.寂しい気持ちを受け入れる

感情を抑圧するよりも、向き合って受け入れた方が気持ちがラクになるということが心理学[1] 的にもわかっています。心の準備がなくいきなり同僚の退職に直面した場合、最初は受け入れがたいかもしれません。

しかし、同僚がいなくなることによる寂しい感情や不安を日記に書いたり、信頼できる友人や家族に話したりすることで、少しずつ現実を受け入れられるようになります。

日記の書き方には、特に決まった形式はありません。思い浮かんだ感情を自由に書いてみてください。無意識のうちに気持ちが整理され、自己理解が深まります。

また、ネガティブな感情だけでなく、その日あった良かったことを書き留めることも大切です。感謝の気持ちを書くことで、いつの間にか幸福感が高まるでしょう。

2.人間関係を再構築する

わたしたちの心の健康は、社会的なつながりを通じて形成されます。同僚の退職は寂しい出来事に違いありませんが、新たな人間関係を築くチャンスでもあるでしょう。

たとえば、新しい同僚とのコミュニケーションを積極的にとったり、興味のある趣味のグループやセミナーに参加したりするなど、ネットワークを広げてみるのも方法のひとつです。

また、退職する同僚とはプライベートでつき合えばよいでしょう。近況を報告したり、シフトが合ったときに食事に行ったりするなど、連絡を取り合える関係性を維持できれば寂しさは薄れるはずです。

3.自分が成長する機会として捉える

同僚の退職という一見ネガティブに感じられる出来事は、実は自己成長のチャンスを秘めています。状況の変化をただ寂しいで終わらせるのではなく、自分自身の人生や看護師としてのキャリアを考えるきっかけとして考えてみましょう。

心理学[1] では、人生の転機を自己実現の機会として捉えることが重要だといわれています。

特に50歳を迎えた看護師にとっては、今までの経験を活かしながら次の目標を具体的に考える絶好の機会かもしれません。同僚の退職をきっかけとして、寂しさを乗り越え一歩踏み出してみるチャンスです。

同僚ナースの退職を転機に新たな選択肢を考える

同僚の退職は、今の職場で働くことに不安を感じさせる出来事に違いありません。思い切って退職を決めた同僚に対して、先を越され取り残されてしまったと感じる方もいるでしょう。

特に、いろいろストレスはありつつも自分が勤務している病院の環境に慣れ親しんでいると、今後のキャリアについて意識的に考えることを避けている場合もあり得ます。人は現状維持を好み、変化を回避しようとする傾向があるからです。心理学的には、現状維持バイアス[1] といいます。

同僚の退職という変化は、長年の習慣から一歩踏み出し、新しい道を探る機会でもあるでしょう。たとえば、日勤のみの訪問看護やクリニックへの勤務、看護教育の指導者になるなど、さまざまな選択肢が広がっています。自分自身の成長のための一歩として、積極的に捉えてみることが大切です。

訪問看護という可能性|始まりへのステップを踏み出す

訪問看護は看護師経験だけでなく、これまでの人生経験を総合的に活かせる仕事です。病棟勤務とは異なり、患者さま一人ひとりの悩みに寄り添いながらじっくり時間をとって向き合うことができます。訪問看護の醍醐味ともいえるでしょう。

また、患者さまだけでなく、ご家族からさまざまな情報をお聞きすることも大切なケアのひとつです。生活の中で身に付けた共感力やコミュニケーション能力は、患者さまやご家族との信頼関係を築く上で大きな価値があります。

日野市の訪問看護ステーションスマイルでは、あなたの看護師としてのキャリアや人生経験を求めています。訪問看護が未経験でも問題ありません。2週間程度経験豊富な先輩看護師が訪問に同行するなど、安心して働いていただけるサポート体制を整えてお待ちしています。

もし少しでもご興味があれば、まずはお気軽にお問合せください。当ステーションの雰囲気や働き方など、疑問や不安に思うことについてお話させていただきます。

同僚の退職をきっかけに今後のキャリアを考え始めたという方は、ぜひ一度こちらまでご相談ください。


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参考

https://www.soc.hit-u.ac.jp/research/archives/doctor/?choice=summary&thesisID=441

参考

https://jwu-psychology.jp/column/ptg.html

参考