看護師の悩み110番
【適性チェック】精神科看護師の向き不向きを見極めるポイントと向いていない人の特徴も解説
「自分が精神科看護師に向いているのかわからない」
「どんな人が精神科に向いているのか教えて」
精神科に興味はあるけれども、性格的に向いているのか不安に感じていませんか?結論からいうと、ある程度の適性は求められます。
ここでは、精神科看護師に向いている人と不向きな人の特徴や、仕事の魅力を詳しく掘り下げて解説します。ぜひ、この記事を参考に、新たな分野への一歩を踏み出してみてください。
精神科看護師に向いている人3つの特徴
心の病気を抱えている患者さまと日々向き合う精神科看護師は、どのような人が向いているのでしょうか?その特徴を見ていきましょう。
1.コミュニケーション能力が高く、共感力がある人
精神科看護師にとって、コミュニケーション能力は必須です。患者さまとの信頼関係を築くには、傾聴や適切な声掛けが重要だからです。患者さまの繊細な感情の変化を察知するためには、高い共感力も求められます。
たとえば、妄想に苦しむ患者さまに対し、否定せず受容的に接することで、安心感を与えることが可能です。コミュニケーション能力と共感力は、精神科看護師にとって不可欠な資質といえるでしょう。
2.忍耐強く粘り強く取り組める人
精神科看護では、患者さま一人ひとりのペースに合わせたケアが求められます。精神疾患の治療には時間がかかることも多く、短期間で改善を期待するのは難しいからです。
たとえば、統合失調症の患者さまに対して、服薬や生活リズムの改善を根気強く促す必要があります。焦らずに寄り添える忍耐力と粘り強さは、患者さまにとっても大きな支えとなるでしょう。
3.メンタルが強く柔軟性がある人
精神科看護師は、時に突発的な状況に対処しなければなりません。患者さまの症状や行動に振り回されず、ストレスを上手く管理できる強さが求められます。
たとえば、患者さまからの暴言に直面した際も冷静に対応し、自分の感情をコントロールする必要があります。同時に、状況に応じて柔軟に対応できる適応力も重要です。2つの能力をバランスよく持っている人は、精神科看護師に向いているといえるでしょう。
精神科看護師に不向きな人3つの特徴
ここでは、逆に精神科看護師に向いていない人の特徴を見ていきます。
1.ストレス耐性が低く気持ちの切り替えが下手な人
精神科看護は、ある程度のストレス耐性が求められます。ストレスを適切に対処する管理能力が不可欠です。
たとえば、他責的な傾向のある患者さまから、一方的に病院の対応が不満だと責められたとします。その感情的なモヤモヤをいつまでも引きずると、他の患者さまに適切なケアができなくなる可能性があります。
ストレスを溜め込んだり、気持ちの切り替えが上手くできなかったりする人は、疲弊しやすくなるでしょう。看護師としての対応が難しくなるため、精神科には向いていないかもしれません。
2.精神疾患に対する偏見がある人
精神科看護師は、患者さまに対して公平なアプローチが求められます。精神疾患に対してネガティブな先入観があると、適切なケアを提供できません。
たとえば「統合失調症の患者は危険に違いない」という考えから、必要以上に警戒してしまう恐れがあります。偏見に基づく看護師の態度は、信頼関係の構築にも影響を及ぼします。
結果的に、患者さまのニーズに応じた柔軟なケアができないため、精神科看護師としては不向きといえるでしょう。
3.自己コントロールが苦手で感情的になりやすい人
感情のコントロールが苦手な人は、精神科看護師に不向きかもしれません。感情的な対応は、患者さまとの関係性を悪化させる可能性が高いからです。
たとえば、攻撃的な言葉を浴びせられた際に、過剰に反応し冷静な判断ができなくなる可能性があります。看護師が感情的になることで、患者さまの症状を悪化させたり、治療への協力を得られなくなったりする恐れもあります。
自己コントロールができない人は、精神科看護師に向いていないといえるでしょう。
向き不向きを考える上で重要な精神科看護師の仕事内容
ここでは、精神科看護師の仕事について解説します。
1.精神疾患の理解とケア
精神科看護師は、統合失調症やうつ病・双極性障害、認知症など、さまざまな精神疾患についての知識をもとに、患者さま一人ひとりの症状や行動の変化を観察し、適切なケアを提供します。
たとえば、うつ病の患者さまは意欲の低下からセルフケアが困難になることもあります。状態に応じて、食事や睡眠・清潔などについてサポートが必要です。
また、統合失調症の患者さまが幻聴に苦しんでいる場合、たとえば「辛いですね、一緒に対処法を考えましょう」と共感的に寄り添い、現実的な対応ができるように関わります。
精神科看護師は疾患を理解した上で、ニーズに応じた細やかな対応を行います。
2.患者さまと信頼関係を築く必要性
患者さまとの信頼関係は、精神科治療において非常に重要です。精神疾患を抱える患者さまは孤独や不安を強く感じていることが多く、看護師との信頼関係が治療の鍵となります。
精神科看護師は、患者さまの気持ちに寄り添い、共感的な態度で接することが重要です。カウンセリングの技術を活かし、心理的なニーズを理解し支援します。
患者さまとの信頼関係の構築によって、治療への協力にもつながるでしょう。
3.多職種と連携する重要性
精神科医療は、医師・心理士・作業療法士・ソーシャルワーカーなど、多職種の専門家と連携を取りながら業務を行います。患者さまの情報を共有し、課題解決に向けて協力していく必要があります。
また、患者さまの退院後の生活を見据え、ソーシャルワーカーと協力してデイケアや就労支援事業所など、地域の支援機関と連携を図ることも重要です。
日野市の精神科訪問看護ステーションスマイルのご紹介
精神科看護の仕事は、病院の精神科病棟だけではありません。地域で生活する精神疾患を抱えた患者さまを支える訪問看護も重要な役割を担っています。
日野市にある精神科の訪問看護ステーションスマイルでは、おもにグループホームで生活する患者さまのケアを行っています。利用者の多くは服薬管理や日常生活のサポートを受けながら、安定した日々を送っている方がほとんどです。
スタッフは患者さまとの信頼関係を大切にし、一人ひとりに寄り添ったケアを提供しています。コミュニケーション能力や共感力を活かしながら、穏やかな関わりを通してやりがいを感じることができます。
精神科経験がなく、不安を感じている方もいるでしょう。しかし、訪問看護の現場では、ゆったりとした雰囲気の中で患者さまの生活に直接触れ合えます。この記事を読んで「精神科看護師に向いているかも…」と思った方は、今が新たな道に踏み出す時期かもしれません。
また、精神科に向いているかどうか見極めるためには、現場の雰囲気を肌で感じることも大切です。訪問看護ステーションスマイルでは、見学も歓迎しています。疑問や質問にはスタッフが丁寧にお答えしますので、ぜひ一度お越しください。
見学のご希望は、こちらのフォームから受け付けています。まずは、お気軽にご相談ください。
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