看護師の悩み110番
病棟勤務が辛い…】看護師が人間関係に疲れたと感じる3つの原因|科学的なストレス対処法も解説
「病棟の人間関係が悪すぎて神経が擦り減る…」
「人間関係がストレスで、いつもモヤモヤしている…」
「辛くて病棟勤務を辞めたいけど、収入が必要だからガマンしている…」
病棟内の人間関係が悪くて、強いストレスを感じている看護師の方は多いのではないでしょうか?ベテランだからと業務の負担が増え続け、周囲のサポートもなく奮闘した結果、疲れ果てたという方もいるかもしれません。
ここでは、看護師が人間関係に疲れたと感じる原因や、科学的なストレス対処法について解説します。ぜひ、最後までお読みください。
看護師 が人間関係に 疲れたと感じる 3つの原因
看護師という職業は、人の命を扱う重大な責任があるだけでなく、患者さまやご家族、医療チーム内でのコミュニケーションが求められます。
看護師が人間関係に疲れたと感じる3つの原因について見ていきましょう。
1.同僚とのチームワークが悪い
看護の現場では、チームワークが不可欠です。しかし、スタッフ同士の人間関係が悪いと、協力し合ってケアができません。
研究によると、人間関係やチームのモチベーションを重視する職場では、看護師の仕事に対する満足度が高いことがわかっています。一方、業務の進捗や成果を重視する職場では、満足度が低下しストレスが増える可能性があると示されました。
(参照: ウォン, C. A., カミングス, G. G., & デュシャルム, L. 2007年 看護リーダーシップと患者の転機との関係系統的レビューの最新情報)
ただでさえ多忙な業務の中で、人間関係が重視されない職場ではストレスから疲れを感じるのは当然といえるでしょう。
2.上司のサポートが不足している
経験豊富な看護師が困難な患者さまを担当したり、仕事量が増えたりした場合、大きなプレッシャーを感じやすくなります。研究によると、特に上司からの十分なサポートが得られないときは、ストレスがさらに増大することが知られています。(参照:C.ミムラ、P.グリフィス 2003年 看護専門職における職場のストレス管理に対する現在のアプローチの有効性: 証拠に基づく文献レビュー)
さらに、40〜50代の看護師であれば、高齢の親の世話などプライベートでも責任を抱えているケースも多いでしょう。ストレスフルな仕事と家庭のバランスをとる困難さは、疲弊をまねく大きな原因です。
3.医師とのコミュニケーションが難しい
医師とのコミュニケーションが難しいと、看護師にとって大きなストレスになります。たとえば、急患対応中に迅速な判断が求められる場面で、患者の状態について情報を提供しようとしても、医師が横柄な態度ではコミュニケーションが取りにくいでしょう。
結果的にケアの質にも影響を及ぼす可能性があるため、人間関係に大きな疲れを感じることにつながります。
看護師 が人間関係に疲れたときは自分へのケアも大切
ネガティブな出来事をポジティブな側面から捉え直すと、ストレスや不安が軽減され燃え尽きのリスクを防ぐという研究もあります。(参照:佐々木正人、北岡東大一、森川裕司ら 2009年 日本の病院看護師におけるストレス対処と燃え尽き症候群)
ただし、ストレスと向き合いつつ、自己ケアを忘れないことが重要です。日々の人間関係のストレスを軽減するために、自分自身への思いやりやバランスの取れた生活を心がけましょう。
看護師が人間関係 に疲れたときの科学的なストレス対処法4選
看護師が人間関係に疲れたとき、こまめなストレス対処は心身の健康を維持する上で重要です。
1.信頼できる人に話す
悩みを人に話すだけで気持ちが楽になる経験は、誰しもあるのではないでしょうか?実は、悩みを話すこと自体が、ストレスや不安を軽減する効果があることがわかっています。
たとえば、日々忙しい業務やプレッシャーに悩んでいる場合でも、信頼できる友人や家族に話すとストレスの感じ方が変わることがあります。自分の話に共感してくれたり、励ましの言葉をもらったりすることで、孤立感がやわらぎ問題に対する解決策のヒントを見出せるからです。
悩みを訴えることで溜まったストレスが解放され、リラックスしやすくなるという効果もあります。
2.ウォーキングや軽いエクササイズをする
運動は、科学が認めた最強のストレス対策のひとつです。特に、ストレスの多いライフスタイルの人にとって、より大きな効果があることがわかっています。
(参照:B. ロング、ローズマリー ヴァン スターベル 1995年 不安に対する運動トレーニングの効果: メタ分析)
たとえば、一日の始まりにストレッチをすると、体の緊張がほぐれ血行が促進されるため、リラックス効果が期待できます。昼休みなどを利用して、病院の周りを軽く歩いてみるのも気分転換になるでしょう。
運動によって心拍数が上がり、幸福感をもたらすことで知られるエンドルフィンの分泌が促されるため、ストレスがやわらぎます。ストレス耐性を高めることにもつながるため、ぜひ試してみてください。
3.深呼吸しリラックスする
深呼吸は、最も手軽なストレス対処法といえるかもしれません。深呼吸するとストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールの分泌が減少するため、リラックスできます。
研究によれば、深呼吸がストレスを減少させることが明らかになっています。(S・ホッパー、シェリー・L・マレー、ルシール・R・フェラーラら 2019年 成人の生理学的および心理的ストレスを軽減するための横隔膜呼吸の有効性:定量的系統的レビュー)
深呼吸なら、ナースステーションで記録を書いている合間でも実践可能です。ストレスを感じたら、こまめに取り入れてみてください。
4.自分のための時間をとる
ゆったりと休息したり、趣味の時間を楽しんだりするのは、とても大切です。日常生活の中で自分自身に注意を向けることで、仕事のプレッシャーから一時的に離れられます。
たとえば、好きな音楽を聴いたり、自然の中を散歩したりするなど、小さなことでも好きな活動に時間を割いてみてください。ストレスが軽減され、仕事へのモチベーションや生活の満足度がアップするでしょう。
新たなキャリアへの選択肢も検討してみる【訪問看護】
ストレス対処を実践しても、慢性的に疲れがとれない方もいるでしょう。その場合、環境を変えてみるのも選択肢のひとつです。
たとえば、訪問看護なら病棟勤務のような人間関係のわずらわしさから解放される可能性が高いでしょう。自分のスケジュールをある程度柔軟に管理できるため、ワークライフバランスの大幅な向上も期待できます。直行直帰が可能な事業所も多いため、通勤にかかる時間を短縮できるのも大きな魅力です。
さらに、訪問看護では患者さまの自宅やグループホームなど、よりリラックスした環境で一人ひとりに寄り添ったケアが提供できます。患者さまのサポートを通して、地域社会に貢献している実感も得られるでしょう。
病棟勤務に疲れを感じたら、人間関係の悩みから一歩離れた「訪問看護」という新たなキャリアへの選択肢を検討してみてください。
訪問看護に興味のある方は、日野市「訪問看護ステーションスマイル」へ
2023年4月に業務を開始した「訪問看護ステーションスマイル」では、一人ひとりが安心して働ける環境を用意しています。
もちろん、見学も大歓迎です。訪問看護ステーションの雰囲気や魅力を体感していただけます。ご興味のある方は、ぜひ採用情報ページで詳細をご覧ください。
本サイトに掲載されているすべての内容の著作権は当社に帰属しております。 本サイトの掲載内容(画像、文章等)の一部及び全てについて、無断で複製、転載、転用、改変等の二次利用を固く禁じます。