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訪問看護のやりがいとは?実際に働く看護師のインタビュー
# タイトル: 訪問看護のやりがいとは?実際に働く看護師のインタビュー
訪問看護というキャリアに興味をお持ちの方、または現在働いている方々に向けて、実際の現場で感じるやりがいについてお伝えします。本記事では、現役の訪問看護師さんたちの声をもとに、この仕事の魅力を掘り下げていきます。
## 訪問看護とは何か?
訪問看護は、看護師や理学療法士などの医療専門職が利用者の自宅を訪問し、医療的ケアやリハビリテーション、療養上の世話などを提供するサービスです。病院とは異なり、利用者様の生活の場で看護を行うという特徴があります。
## 訪問看護師が語る「この仕事の醍醐味」
1. 利用者様との深い関係性
「病院では数多くの患者さんを担当しますが、訪問看護では一人ひとりとじっくり向き合えます。家族構成や生活環境、好みや価値観まで理解した上で看護を提供できることが最大の魅力です」(東京都内の訪問看護ステーション勤務・Aさん・看護師歴15年)
2. 「その人らしさ」を支える喜び
「病院では治療が中心になりがちですが、訪問看護では『その方がどう生きたいか』を中心に考えます。ある認知症の方は、家族と過ごす時間を大切にしたいと願っていました。その思いを叶えるために、私たちができる支援を考え実践する。その方の生き方に寄り添えることが何よりのやりがいです」(大阪府の訪問看護ステーション勤務・Bさん・看護師歴8年)
3. 創意工夫の連続
「病院とは異なり、自宅という限られた環境の中で最善のケアを提供するには創意工夫が必要です。例えば、ベッドの配置を変えるだけで移動がしやすくなったり、台所の道具の配置を工夫して自分で料理ができるようになったり。そうした小さな変化が利用者様の自立につながるのを見るとやりがいを感じます」(神奈川県の訪問看護ステーション勤務・Cさん・看護師歴12年)
4. 多職種との連携による成長
「訪問看護では、医師、ケアマネジャー、理学療法士、作業療法士、ヘルパーなど多職種との連携が欠かせません。それぞれの専門性を活かしながらチームで利用者様を支える経験は、自分自身の視野を広げてくれます」(福岡県の訪問看護ステーション勤務・Dさん・看護師歴7年)
## 訪問看護の難しさとその乗り越え方
やりがいがある一方で、訪問看護には独自の難しさもあります。
1. 一人で判断する場面が多い
「病院と違って、その場で相談できる同僚がいません。自分で判断する場面が多く、最初は不安でした。でも経験を積み、判断力が養われていくと、それが自信につながりました」(Aさん)
2. 家族との関係構築
「利用者様だけでなく、家族とも良い関係を築くことが重要です。時には家族の方の不安や悩みに寄り添うことも大切な仕事。コミュニケーション能力が問われますが、家族全体を支えられたときの達成感は格別です」(Bさん)
3. 時間管理と体力面
「移動時間を含めたスケジュール管理や、天候に左右される外回りの仕事は体力的にも大変です。でも、利用者様の『来てくれてありがとう』という言葉に何度も救われています」(Cさん)
## 訪問看護師に向いている人とは?
インタビューした看護師の方々によると、以下のような資質を持つ人が訪問看護に向いているとのことです:
– 柔軟性と応用力がある人
– コミュニケーション能力が高い人
– 主体的に考え、行動できる人
– 多様な価値観を受け入れられる人
– 継続学習への意欲がある人
## まとめ:訪問看護のやりがいは「人生に寄り添える」こと
「病院での看護は『点』、訪問看護は『線』だと思います。その方の人生の一部に継続的に関わり、生活全体を見ながら支援できることは、この仕事ならではの喜びです」(Dさん)
訪問看護は、医療的なケアだけでなく、その人らしい生活を支え、QOL(生活の質)の向上に直接貢献できる仕事です。利用者様やご家族との信頼関係を築きながら、その方の生き方そのものに寄り添える――それが訪問看護の最大のやりがいであると言えるでしょう。
訪問看護に興味をお持ちの方は、一度、見学や体験を通して、その魅力を肌で感じてみることをお勧めします。きっと新たな看護の可能性に出会えるはずです。